2008年10月16日木曜日

犬の股関節の病気

犬の股関節の病気としてよく知られているのは、【股関節形成不全】です。
骨盤のくぼみが不充分であったり浅かったりすることにより、大腿骨頭が扁平になったり変形したりし、脱臼したり亜脱臼状態になる病気です。
遺伝的な要因により股関節が正常に発達しない、犬の股関節の病気です。
大型犬に多く、犬の幼年期に病気が発症しやすくて、生後7~9ヶ月くらいが要注意時期です。歩き方がおかしい、お尻が必要以上に左右にゆれる、うまく立ち上がることができない、お座りができないなどが主な症状です。遺伝的な要素が強い病気です。したがって、予防法と言うのは確立されていません。
しかし、肥満は足にかかる負担が大きくなることから、犬の関節の病気には、肥満解消は有効と言われています。

犬の股関節の病気である【股関節形成不全】は、重度の場合は手術をすることもあります。・・・が、あくまで痛みを取り除くための手術で、病気そのものを完全治癒させるものではありません。
犬の遺伝的な病気であることを考えると、この病気を持った犬に繁殖行動をさせないことが、一番の予防策です。つまり【股関節形成不全】を発症する犬を少なくする最も有効な方法なのかもしれません。

同じような大腿骨の病気に、【レッグ・ペルテス病】レッグ・ペルテス病があります。
これは成長期に大腿骨頭に血液が行かなくなり壊死を起こし、大腿骨頭が変形することにより股関節に異常が見られるようになるものです。
犬の股関節の病気の中でも、こちらは小型犬に多い病気です。

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